2004年10月20日

ステンドグラスへの想い9(宮崎空港)

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花・トロピカルM/宮崎空港ビルアトリウム/w23000×h3500

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ハイビスカス・カトレア

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ブーゲンビレア・ポインセチア


長崎電気ビルの作品を制作し始めた頃、宮崎空港ビルの仕事の依頼がある。
最初は、2Fカフェテリアの仕事・次に3Fサロン間仕切りの仕事をする。
すべての仕事が終わり、アトリウム天井一杯に広がるFixをみて、
(ここにステンドグラスが入ると素晴らしいのに…、
まさにステンドグラスの為にある窓面だと、心の中で独り言…)
すると後方より、「高見さんどうしたの!」と声をかけられる。
ビックリして振り向くと、空港ビルの社長だった。
最初戸惑ったが、持ち前の図々しさで、心に思ったことを正直に話した。
その時はそれで終わったのだが、後片付けも終わり、挨拶をし帰ろうとする私を社長が呼び止め、
(さっきの話だけど、具体的に どうなるか解らないが、一応ステンドグラスを入れたらどうなるか、
企画書とデザイン画を出してみて!)
エッ! こんな展開に成るとは…、ごく普通の立ち話しだっただけに驚きでした。

最初の依頼は、Fix全面ではなく、Fixの中央1/2部分だけでした。
余りにも大きな窓面でしたので、予算も考え一部の窓の計画から始めました。
(宮崎市は、花がいっぱい咲いてる街がコンセプトです! 空港の敷地の中にも
たくさんの花が咲いていますので、この花をテーマにデザインお願いします!)

前回の長崎電気ビルと違い、今回はテーマを提示されました。
長崎の重く心痛めるテーマと違い、
とにかく私には、宮崎のイメージは温かくて光りがいっぱいの青空…という印象、
前回と180゜違う正反対のイメージでした。
同時期に、両極端のテーマにチャレンジ出来るのは、難しいけれど幸せな事かもしれませんね!
ただ、デザインに取り掛かる時考えてたのは、
長崎電気ビルの時同様、「見る人達が参加できる作品」と言うことだけでした。

空港の敷地に咲いてる花…、まずハイビスカスにカトレア、
宮崎空港のメインの花ブーゲンビレアにポインセチアと順に描いていく。
宮崎のイメージをどう表現しようか?
市や町や人々をどう表現しようか?
新婚旅行のメッカだった観光宮崎を全国に知らしめ、いまだに皆さんの心の中に生き続けている
岩崎イズム(宮崎交通の創始者理念)をどう表現するか?
長崎とは大違いの悩み、盛り沢山過ぎてつぶれそう…本音です。

でも、大変だったけど何故か楽しくデザインできました。
とにかく宮崎の青空のように楽しもう…、苦手の花も楽しんで克服。
レイアウトができ、いざ彩色で突然筆が止まる!
バックを仕上げ、最後花の順番になって、どうしても色を付けたくない衝動にかられる。
よし、花だけはモノトーンで表現しよう…そして花の色は見る人達に入れて貰おう。
やっと納得いく絵が出来上がる!

次の打合せの中で、
デザインは良いけど、しかし実際に出来上がった状態が想像出来ない?と疑問の声
実際に原寸で絵を描いて見せて欲しい…、
できればその中の一枚、実物を創って見せて頂きたい…との言葉。
エッ!まいったな…、大変なことに成ってしまった。
しかし、ここまで来た以上、後戻りは出来ない。
解りました、実寸で絵を描きましょう、Fix面に貼って実際に見て判断して下さい!
地上25m吹き抜け、高所恐怖症で怖いけど仕方がない。 
2ヶ月かけて、実寸のサンプルと絵を描き上げる。
空港の業務が全て終わった深夜、現場に上がり、寝ないで朝一番の打合せに間に合うように準備する。

それでも、社長や幹部の方々を納得させられず、
あーでもない、こうでもないと話し合いが続く…、何度続いただろうか?

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投稿者 TT : 16:44 | コメント (0)

2004年10月13日

第2回ステンドグラス美術展を観て

先日、10月9日(土)株式会社十條・松坂屋美術館・読売新聞主催のステンドグラス公募展
初日、久し振りに名古屋に行って来ました。
現在、唯一開催されてるステンドグラスの公募展!
たくさんの方が応募され、各自力作ぞろい、何時見に来ても興奮しますね。
今回、私にとって、とても忘れられない公募展になりました。
以前私の所にいた、石原真一君がグランプリに輝き、
その上、懇意にしている長崎在住の柴田勝己君が審査員奨励賞に輝きました!
いやあ…、自分のことのように嬉しい出来事です。
最終審査、この2人でグランプリの争いになったそうです。
でもどっちが取ってもおかしくなかったと思います。
2作品とも、素晴らしい力作でした。

とにかく、二 人共おめでとうございます!
このwebを借りて心からお祝い申し上げます。

これからも、たくさんの若い人達が自分自身の勉強のために、
そして、上を目指して、是非チャレンジしてほしいですね。
素晴らしい作品に出会いたいですね…、心から願っています。


今回審査員として、デビット・ワグナー氏が参加された意味は大きいと思います。
とにかく、日本に唯一残されたステンドグラス公募展です。
色んな意見あると思います、しかし作品で競って欲しいし、語って欲しい…
狭い自分の世界だけで一喜一憂するのではなく、
もっともっと自分自身のオリジナル作品で、世に問うて欲しいと思います。
前向きに、プラス指向で行きたいですね!
作家の方々、もっと作品を世に出して見せて下さい! 
日本のステンドグラスのレベルは世界と競っても、引けを取らない高いレベルだと
ワグナー氏が云ってました。
私もそう思います、10%に入るか、90%とのその他大勢に入るかは自分次第…
みんなで垣根を超えて支えて行けたら良いですね。
 
 今回の公募展でとても寂しかったのは、第一回目から永年出品していた福井のT氏の作品と
 前回まで独特の作品を出品していた千葉のT氏
 (個人的に好きでした、今回も楽しみにしていたんですけどね)
 第一回目グランプリ受賞者のH氏の作品に会えなかったことです!
 
最後に、出品作品の総評を生意気に云わせて頂くなら、みんな優等生過ぎて、
型破りな意外性のある作品が無かった! まとまり過ぎてましたね。
私自身、そんな作品を期待していたのですが、残念!

次回に望みを…

 

 

投稿者 TT : 21:14 | コメント (1)