2005年04月19日

ステンドグラスへの想い13 アイスランド コンファレンス

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会場のKopavogur Art Museum-Gerdarsafm


無事何事もなく、“ICELAND CONFERENCE2005/ARCHITECTURAL GLASS ART”に出席。
遠い、とにかく遠い気候の厳しい地でした。
今回のような縁がなければ、私にはおそらく行くことはおろか
意識にも上らなかったのじゃないかと思います。
海外でのコンファレンスに出席するのは、14年ぶりアメリカ/ダラスで開催された、
“ワールド グラス コングレス 1991”に出席して以来2度目でした。
4月5日/6日/7日の3日間のコンファレンスでしたけど、
振り返った印象は、私にとっては非常に内容の濃いものでした。
朝から夕方までビッシリと組まれたタイムスケジュール、
全て(当然ですが)英語/アイスランド語/フランス語/ドイツ語‥などが飛び交う中、
英語は全く駄目な私が、チンプンカンプンなのにも関わらず、
眠らずに真剣に聞いていたとは、自分自身驚きでした。
アメリカ/ダラスの時は、アメリカに住んでる妹が通訳で助かりましたけど、
今回は私より少しマシな女房殿がいるだけ、全く通訳なし!
しかし、彼女の助けで単語だけしか解らない私なりに、心に伝わるものはありました。

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国民人口29万人位の小さな国、アイスランド共和国、
アメリカの時より小規模なコンファレンスだったけど、とてもフレンドリーで、
会場の中は、みんな和気藹々としてました。

アイスランド/スウエーデン/ノルウエイ/ドイツ/デンマーク/イギリス(UK)/フランス/
オーストリア/スペイン/ポルトガル/カナダ/アメリカなどから
アーティスト及びアートカレッジや美術関係の大学の教授や先生達、
他にスタジオ関係者、経営者の人達が各国から集まり、
現在の�アーキテクチュラル(建築)グラスアート�の置かれている、
動きと現状のレクチャーがあった。
遠い日本から行った私達夫婦2人、目立ったみたいで会う人、会う人、話しかけられ
英語が話せない私は冷や汗ものでした。
しかし、持ち前の図々しさとボディランゲージ、情け無い単語力だけで、とにかくどうにか通じ、
と言うより相手の方達が、優しさで一生懸命理解しようとして頂いたみたいでした。

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今回のコンファレンスで、
私個人12・3年くらい前から、うすうす予感がしていた事ですが、
アーキテクチュラル(建築)グラスアートの流れというか、動きが見えてきた感があります。
アーキテクチュラル(建築)グラスアートの世界は、
「グラスアート」「ステンドグラスアート」にハッキリと分かれて来たと思います。

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ヨーロッパ及びアメリカの建築物の大半は、
グラスアート(ペインティング・酸抜き・ラミネート‥)の作品が、主流になって来てます。
その証拠に、今年中か来年には、そう言うグラスアートだけを載せた本
「アーキテクチュラル グラスアート」の3冊目が出版される予定と聞きます。
アメリカのエド カーペンターは、14年前に私がダラスのコングレスに行った時に
丁度、空港などでグラスアートに取り組み始めた頃だったと思います。
アメリカやヨーロッパのアーティスト達は、よりテクニックを駆使し、
スケール感のある建築作品が増えて来てますネ。

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業界の環境も、スタジオの持つ影響力が、より大きくなって来てるように思えます。
宿泊施設などをスタジオ内に備え、アーティストはデザインと製作の指示をし、
技術的な面は、スタジオの協力で、テクニックに応じて各プロの職人が製作に関わる。
取り付けは、またその道のプロがクレーンを使いサッシごと建物に取り付ける…
分業がより明確に成って来てるように思えます。
ドイツが、最もこのようなシステムが確立していて、他にオーストリアのスタジオも出席してました。
各国の有名なアーティスト達が利用していると聞きます。
私は、長い歴史の中で確立してきたシステムだと思っていましたが、
今回話を聞いて驚いたのは、
有名なDスタジオもこのシステムをやり始めて、まだ15年だと云うことです。
しかし、長い歴史の下地があってこそ出来たシステムだと思います。


スケールの大きさは、建築家との連携で、さすがに凄いとは思いますが、
しかし、私個人の考えとしては、そう言う流れには疑問を持っています。
アーティストとしては、画家と一緒で、全て、もしくはそれに近いところまでアーティスト自身が
製作してこそ、魂の入った作品が出来ると思っています。
(古いんですかねえ‥)
しかし、私が携わってるステンドグラスとは別物なんですよね…。
工場作品(製品)みたいで、
私自身、昔から憧れ、魂を打ち込む事を話してくれたアーティストさえ、近頃変わってきてる現状、
寂しいですよね!

ある有名なスタジオ責任者の人が、今回話してくれましたけど、
“シンプルなテクニックが大切、近頃は余りにもテクニックばかりを使いすぎて
作品を壊しているアーティストが多い”
と苦言を呈してましたね。
より素晴らしい作品を創りたいと思うのは、アーティストとして、至極当然とは思うが
自分自身の実力以上のものを、他人の技術に依存するのは如何なものか…と思いますが、
反面、とても興味を持っている自分がいるのも確か、全面否定することは出来ません。

良いか悪いかと論じるより、もうそう言う時代に入って来てると思ったが良いし、
やはり、別なんですよね!

今回のコンファレンスに出席して、自分自身を改めて見つめ直した時、
「ステンドグラス アーティスト」として歩んで来たこの24年間は、
無駄でなかったと思います。
これからも更に確信をもって進んでいきたいと思っています。


投稿者 TT : 11:39 | コメント (3)

2005年04月02日

ICELAND 2005 /出席

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3本桜 としき作

今年も桜の季節が来ました。
1年の中で最も大好きな季節/桜の花にあえるだけで幸せに想う。
舞鶴公園の根尾村の淡墨桜の子木が、只今満開です!
ソメイヨシノより少し早く咲くので、今年はまず見られただけ幸せ…
しかし、今年は桜の花に会えないかも知れない、残念。


明日、朝早くアイスランドに出発‥行ってきます。
昨年より、アイスランドから
Iceland 2005/International Conference on Architectural Glass Artへの
スライド及びパワーポイント作品(15作品)参加の要請あり、今年に入って再度メールで要請が有り、
思い切って行くことにしました。
先月、Blogを休んだのは、この資料づくりの為でした。
私にとっては地の果て、なかなか行く決心が付かなかったのですが、
女房殿が一緒に行ってくれますので心強く思い、決心しました。
4月5日の初日には、アイスランド大統領が来られるとのこと、どうなる事やら…不安。
とにかく、一週間ズッコケ旅行だと思います。
不安一杯で行ってきます! 帰ったらご報告します。

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投稿者 TT : 15:43 | コメント (1)