2006年04月22日

淡墨桜

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淡墨桜 (根尾谷の淡墨桜の挿し木)    福岡舞鶴公園内

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大好きな桜の花も福岡では、もう終わってしまった。
また、来年までお預けと思うと、ちょっぴり寂しくなる。
花が終わるこの時期になると、毎年の事だけど、いつも寂しい気持ちになる‥
私には私なりのこだわりがあり、有名な桜を見に行くのはあまり好きじゃない。
阿蘇の一心行の桜は、一度は見たいと思うけど、人人人の中では見たくはない。

桜の花だけは、一人、又は身近な人とゆっくり楽しみたい方である。

住んでるテリトリーの中で、美しい桜が見られる場所を探すのが私の唯一の楽しみで
名もない見事な桜に出会うと本当に嬉しくなる。
中でも、毎年、最も楽しみにしてる桜の一つが、上の写真の淡墨桜(江戸彼岸)である。
宇野千代さんが書いて有名になった根尾谷の"薄墨の桜"を挿し木して
育てた桜で、すぐ隣には三春の滝桜がやはり育ててある。
本家本元から比べると見劣りするけど、7・8メートルの高さはあり
年々見事な花を咲かせ、美しく、私の眼と心を癒してくれる。
ソメイヨシノより早く咲くので油断してると、すぐにタイミングを逃してしまう。
でも不思議に思うのは、淡墨桜か薄墨桜なのか、どっちなんだろう?
しかし、第26代継体天皇は歌に、

 身の代と遺(のこ)す桜は薄住(うすずみ)よ
       千代に其の名を栄盛(さか)へ止(とど)むる

と書き残してる。

淡墨桜と言う意味が知りたくて、調べてみると実に面白い、成る程と思う。
蕾の時は薄紅色、満開の時は白色、散り際に特有の淡い墨色になる。
しかし、淡墨桜と云う 呼び名にも、粋でロマンを感じさせてくれるものがある。
有名になったのは宇野千代さんの、本の功績に負うところが大きい。 
根尾村に薄墨桜を見に行ったときには土地の人は誰も、
薄墨桜のことは聞いても知らなかったと本にはある。

おもしろい

いろいろ調べてみると、歴史がある有名な老木・巨木の桜は
ほとんどが(江戸彼岸)という種類みたいだ。
神代桜、臥龍桜…etc
淡墨桜は樹齢1500年、何度も枯死寸前までいったけど、
桜守の人達の努力で生き長らえてきたとある。
近年、伊勢湾台風の影響で危機に瀕したときに助けてくれたのが
宇野千代さんである。
その時のことが、小説(薄墨桜)に書いてある。


最後に季語の桜
・桜月夜(さくらづきよ)/桜が咲き月明かりが美しい夜。
・初桜(はつざくら)/その年に初めて咲いた桜、二十歳前の女性をたとえて云う。
・桜狩(さくらがり)/桜をたずね、観賞する。
・桜人(さくらびと)/桜の花を見、楽しむ人びと。
・桜守(さくらもり)/花七日と云われるわずかな期間の見頃の為に、お世話をし管理する人。
・姥桜(うばざくら)/花が開くときに葉(歯)がないことから、色っぽい年増の女性をさす。
・霞桜(かすみざくら)/遅咲き山桜、白色の花、最後に咲く桜であるところから(泣桜)とも言う。
・花篝(はなかがり)/夜桜見物のために薪を燃やして焚かれる火。
・花明(はなあかり)/満開の桜のために、闇の中でもその辺りがほのかに明るい様。

調べてみると、ホント楽しいですね。
来年も、また新たな気持ちで逢えるのを楽しみに‥

投稿者 TT : 22:23 | コメント (1)