2008年02月15日

ステンドグラスへの想い26 ”偽”の怒り

flower92.jpg
「Flowers92 」  N氏邸玄関フロアー 
w900×h2000 1992年製作8月


 新年早々嬉しいことがひとつありました。
一昨年無くなったK君のご両親から年賀状、”K君がお兄ちゃんになります! 
3月が予定日です”新年早々、何よりも最高に嬉しい知らせです。
難病の子や障害児を持つ親にとって次の子を産む事は、なかなか踏み出せ無い事です。
とにかく一粒種のK君を亡くした後のご両親のことが心配だっただけに、年賀状の後に
電話にてご夫婦の明るい声を聞き安心しました。

 
 嬉しいことがあれば、反面嫌な事もあります!
昨年の12月16日午後8時頃、日課のウオーキングをする前にストレッチをしながら、
何気なく、本当に何気なくテレビを見ながらストレッチをしてると、豪邸紹介の番組
「これが噂の大豪邸」(テレビ東京)が目に入った。
 丁度、長野のK氏邸の場面、奥さんがコインランドリーを、ご主人がガソリンスタンドを
経営しておられるみたいで立派なお家、特に内閣総理大臣賞を頂いたと云う組子障子の建具が素晴らしく、つい見てると各部屋の紹介の後にリビングルームの場面、
アップで赤いステンドグラスが写し出される。
赤い花みたいな画面、仕事柄興味があったのでストレッチをやめ、
つい見てると全体像が写し出された。 
一瞬目が点になり、愕然とし怒りがこみ上げてきた。

flower92-2.jpg
”偽”のイメージ写真


 其処に映し出された絵はまさしく私が1992年(今から16年前)に製作した「Flowers'92」という作品…
余りにも似てると言うよりも細部のディテールまでそっくり!
ただバックのガラスの色(白)は一緒だけど、多メーカーのガラスに変えられてる。
しかし、怒りが込み上げた理由のひとつは、上下逆にして製作されてることである。
おまけにサイドに幼稚な蝶々が付け加えられてる。
この作者は、何の花をデザインしたのか解っているのだろうか(逆にすると意味がない)?
7・8年前に製作されたと云うことですが、何故安易な方法をとったのだろう?
テレビの中ではあるが仕事を見てみると、結構作ってきた人ではないかと思う…、
とても残念で仕方がない。
 私も含めステンドグラスに関わる人が最も気をつけなければならないのは、
絶対に信頼して仕事を依頼されたお施主に対して、好意を裏切っては行けない事だと思う。
お施主の”想い”に添う作品を作る姿勢、そこは私自身常日頃、最も大切にしてるところです。    
お施主に対してこんな侮辱と裏切は無いと思います。


 昨年の年末に発表された語『偽』…
いろんな分野で明らかになってきた偽装の実体、問われてる現在、ステンドグラスの世界でも
同じ事が未だに行われている。
 2.3年前にも日本の有名な画家が、イタリアの画家の絵を1枚だけならまだしも何枚もそっくりに
盗作をして話題になった事件があった。 ある国では、ディズニーランドをそっくり(?)に真似、
日本のアニメキャラクターの真似等々…余りにもひど過ぎる。
 ステンドグラスの世界だけは、そうであって欲しくは無いと思っているが、
余りにもこう云う話しが、正直昔から多すぎる。 
自分の製作する作品に於いてはプライドを持って欲しいし、最低限度のモラルを
持って欲しいと切に願う。 
今になって同じ作家仲間であるS氏の苦悩と怒りが改めて解る!


※ステンドグラスを生業としてる人達に是非お願いしたい。
下手でも良いじゃないか、「素」のままの自分で表現し創った作品こそ、
本当の意味でのオリジナル作品だと言うことを忘れないで欲しい。
お互いに、正々堂々と世に誇れる作品を創ろうよ!
自分だけの世界(オリジナル)を持ってる人程、素晴らしく輝いてる人はいないよ。


☆コメント有り難うございます。
 この世の中、ホント腑に落ちないことが多過ぎますね。
 


 


投稿者 TT : 22:16 | コメント (3)